インスタントコーヒーの楽しみ方HOW TO ENJOY COFFEE

いつでもどこでも・あの人流

時計製作中に起きる煮詰まった考えから
救ってくれるインスタントコーヒー

独立時計師・牧原大造さん

企業に属さず設計から製作まで時計製造のすべてをひとりで行う独立時計師。牧原さんは、2019年3月に日本人として3人目の『独立時計師アカデミー』準会員になった。自身のブランド『DAIZOH MAKIHARA』で展開する作品は、独学で学んだ彫金も用いて江戸切子ほか日本の伝統工芸技術を表現したデザイン性の高さも評判だ。そんな牧原さんの仕事中の相棒は、インスタントコーヒーだという。設計や細やかな部品の削り出しから組み立てまで精密さの極みである時計製造をひとりで行う日々で、インスタントコーヒーを相棒に選んだ理由とは?

Interview

コーヒーのお好きな部分は、どんなところでしょうか?

牧原苦さと香りですね。朝に飲むと目覚める感じて気分がスッキリします。苦味が好きなので、インスタントコーヒーを作るときは濃い目ですかねぇ。エスプレッソも好きですし……でも、アメリカンも好きなのでコーヒーなら何でも好きな気がします。しいていえば味の好みは酸味が少ない方ですが、どちらにせよ嗜好品として最初に挙げるくらいコーヒー好きで、1日大きめのマグカップに3~4杯はブラックで飲みます。そういえば、甘いコーヒーはダメかな? 牛乳を加えるときはありますけど、基本的にはブラックを飲んでいますね。

若い頃から飲まれていたんでしょうか?

牧原自分から飲むようになったのは、19歳か20歳頃だと思います。牧原家では夕食後にコーヒーを飲む習慣があったので慣れ親しんでいましたが、直接的なキッカケは料理人になったことです。キッチンにはコーヒーの粉がすぐ近くにある環境だったので、頻繁に飲むようになりました。それから27歳で時計学校に通い始めたころには、インスタントコーヒー、ドリップコーヒー、缶コーヒーなど全般をシーンに合わせて飲むようになっていましたね。その後、30歳くらいでしたか……街におしゃれなカフェが次々と登場し始めて、ニュースで特集を組まれたり、各社のインスタントコーヒーも美味しくなったりというのもあって、コーヒーそのものに興味をもち始めました。今は朝の1杯や妻とゆっくり過ごせる休日には朝食後に豆を挽いてドリップコーヒーを淹れて、仕事中はインスタントと使い分けてコーヒーを楽しんでいます。

自宅のキッチン横が仕事場という環境であれば、仕事中にもコーヒー豆にこだわったドリップを淹れて気分転換するのも容易だと思います。インスタントコーヒーを選ぶ理由はありますか?

牧原お湯を注ぐだけでいい香りが漂う。しかも、適当に作っても美味しくなる。自分の飲みたいタイミングで簡単に作れることが、大きい理由ですね。というのも、時計製作はパソコンで設計図を作って部品を削って組み立てますが、図面上ではミスを見落としている場合も多いんですよ。そうなると、いざ手を動かして部品を削る、磨く、組んでいるときに設計図通りに進まないこともありますし、納得いくレベルに達しなければ気分も乗らない。そこで心がコーヒーを欲するので、よく飲みながら解決策を考えます。コーヒー豆を挽いてお湯を沸かして淹れてなんて15分もしていたら、「あとはココを削れば解決」と考えていたことを忘れちゃいますよ。削り終えてから飲めばいいんでしょうけど、そういうときほどコーヒーが飲みたくなるもので (笑)。インスタントコーヒーであれば一旦作業を止めても手短に作れるので、気持ちが途切れず、すべき作業を忘れることなく飲み終わったらすぐ次の作業に進めます。

仕事中のコーヒーは、気分に寄与する面が大きいんでしょうか?

牧原作業中の思考を途切れないとはいいましたが、その一方で飲むことがリフレッシュになったり、物事と物事の間のリセットにもなったり。不思議とコーヒーを飲むことで脳まで休まる感じがするので、コーヒーを飲む前まで作業がうまくいってなくても気持ちが切り替わります。時計製作は、やり慣れているのに……という失敗も案外多く、2歩進んで4歩戻るといった感じで、新作となりますと1本の完成まで2年ほどの期間を費やします。200~250個あるパーツを金属から削り出し組み立てるための設計図を引くときは製作過程の中でも煮詰まることが多いので、そうなったら必ずコーヒー。僕の時計製作を助けてくれる存在がコーヒーだと思います。

Afterword

子供時代に過ごした土地の愛知県の瀬戸焼のカップです。たくさん飲む僕にとってサイズが大きく、さらに持ち手の空間が広く僕の大きい手も指2本がしっかり入るので重宝しています。色違いで3色買い揃えています。
インスタントコーヒーを作るときは鍋でお湯を沸かしていますが、これは圧力鍋のおまけでついていたもの。1杯作るためにサイズがちょうどよく、さらにお湯を注ぎやすい注ぎ口があるので使いやすいんですよね。

Profile牧原大造

独立時計師。東京都出身。19歳で将来を考えたときに<料理人・保育士・時計師>で迷い、料理人の道へ。後に時計修理の専門学校の存在を知り、27歳で料理人を辞めて入学。在学中にスイスの独立時計師フィリップ・デュフォー氏を知り憧れていたところ、テレビ番組の企画で氏の時計製作現場で2日間過ごす機会を得る。そこから修理ではなく「製作」に強い憧れをもち、学校に残り自身の時計を製作。オリジナルブランド『DAIZOH MAKIHARA』を立ち上げ、日本の伝統工芸を落とし込んだフェイスやムーブメント地板などのデザインやユニークなアイデアが特徴的な時計を創作している。

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