インスタントコーヒーの楽しみ方HOW TO ENJOY COFFEE

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自然のなかでゆったり過ごすために欠かせないインスタントコーヒー

自然のなかでゆったり過ごすために
欠かせないインスタントコーヒー
ネイチャーフォトグラファー 柏倉陽介さん

ナショナルジオグラフィック国際フォトコンテスト入賞、パリ写真賞「Paris Photography Prize」野生動物部門、地球写真部門1位など、国際的写真賞に多数入賞。そんな柏倉さんの撮影での相棒は、カメラとインスタントコーヒーです。自然のなかで被写体と向きあう仕事の合間のひととき、心癒されるインスタントコーヒーの魅力について、語っていただきます。

Interview

ネイチャーフォトグラファー 柏倉陽介さん

コーヒーを飲みはじめたのは、いつからでしょう?

柏倉子どものころ、よく祖父が買ってくれた甘い缶コーヒーを飲んで以来なので、随分と昔です。大学で冒険部に入部して、山、砂漠、激流……さまざまな場所に行きましたが、必ず缶コーヒーを持っていきましたね。精神的な拠り所みたいな感じで、いつもリュックに缶コーヒーを2~3本入れていました。ただ、飲み終わったら、缶は持ち帰らないといけない。しかも、僕は1日1リットル以上コーヒーを飲みますが、ふとこのまま砂糖入りを飲み続けていていいのか、と疑問が生まれるようになりました。ブラックコーヒーは社会人になってから飲みはじめましたが、味覚も大人になったのか、砂糖なしでも十分に美味しくて。それで、ガスバーナーを買って、自然を撮影するときにインスタントコーヒーを持っていくようになりました。

撮影にインスタントコーヒーを持っていく、理由を教えてください。

柏倉自然のなかで、ゆったり過ごすためですね。コーヒーを飲みながら景色をながめると、心の底から「あー、いい景色だなぁ」と思えます。コーヒーをひと口飲んで、ふと目にした景色に感動することが僕にとっては当たり前で、いまや条件反射になっています。だから、撮影にインスタントコーヒーは欠かせない存在ですね。

ネイチャーフォトグラファー 柏倉陽介さん

山など自然の環境のなかでインスタントコーヒーを飲むために持っていく道具には、なにがありますか?

柏倉撮影機材もあるので、山に入るときには荷物を軽量化しなければいけません。そのため、インスタントコーヒーはファスナー付のビニール袋に移し替えてリュックに入れます。ほかには、ガスバーナー、コッヘル、保温ボトルやカップと水。注ぎ口の形状が細くお湯を注ぎやすいので、コッヘルは角型を愛用していますね。

自然のなかでは、本格的なドリップコーヒーを楽しむ方も多い印象がありますが、柏倉さんがインスタントコーヒーを持参し続ける理由というのは?

柏倉雪山や寒いときは、ドリップコーヒーだと落としている間に冷めちゃいますから。僕は、自然のなかで熱いコーヒーを飲みたいですね。

ネイチャーフォトグラファー 柏倉陽介さん

どのようなとき、コーヒーを飲まれますか?

柏倉撮影の休憩中です。朝、インスタントコーヒーを作って保温ボトルに入れて1日中、熱いコーヒーを飲めるようにしていますね。あとは夜、新しく作ったインスタントコーヒーを保温ボトルに入れて、星空の撮影で待っている間に飲みます。どこへ行っても必ず星空を撮りますが、例えば天の川を撮影する場合は、斜めから縦に変わるのを2~3時間待つのは当たり前。コーヒーを飲んでいると、待っている時間も心が満たされます。水だったら体が冷えますし、どこか物足りなさも感じて、すぐ下山したくなると思いますよ。特に僕の被写体は自然なので、撮影は思う通りには進みません。必ずシャッターチャンスまでの待ち時間があって、それを「まだ撮れないかなぁ」と待つよりも、「大変だったけど、ここまで来てよかった」と思っている方が豊かな気持ちになる。コーヒーを飲んでいると心の充足感を得られるので、撮影環境が厳しくても、ベストショットの時間まで待ち続けることができますね。

Afterword

自然のなかでインスタントコーヒー
初めてガスバーナーを持参して、自然のなかでインスタントコーヒーを飲んだのは屋久島。「27~28歳のころ、大抜擢されて書籍1冊を任されたんです。その撮影後、縄文杉と鹿のセットを撮りたくてひとり残りました。3時間待って撮影し終えたあとに飲んだコーヒーの美味しさは、忘れがたいですね」。
撮影機材
撮影機材は、カメラがボディ1台、レンズ2本、そして三脚。テントや調理器具や食料も、リュックひとつに収まる量が基準。「コーヒーをかき混ぜるとき、以前は木の枝を使ってました。あるとき、ふと少量のお湯を入れてからコップを揺らせば溶けることに気づいて、以来はそうやって作っています」。
コーヒーアート 藤原英樹

Profile柏倉陽介さん

大学時代、冒険部に所属して国内外さまざまな場所に赴く。出版社を経て26歳よりカメラマンとして活動開始。自然に関わる分野を幅広く撮影している。作品は米国立スミソニアン自然史博物館、国連気候変動枠組条約第21回締約国会議、世界大都市気候先導グループ会議などに展示され、ドイツ博物館やロンドン自然史博物館発行誌ほか国内外のメディアに掲載。
[公式HP]https://www.yosukekashiwakura.com/

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