インスタントコーヒーの楽しみ方HOW TO ENJOY COFFEE

いつでもどこでも・あの人流

クリエイティブの “エンジンオイル”であり
映画では登場人物の心模様を映す小道具にも
映画監督・内田英治さん
 
『ミッドナイトスワン』 (C)2020 Midnight Swan Film Partners

脚本から手掛けたオリジナル作品の映画『ミッドナイトスワン』が今年、ロングランヒットとなり話題を集めている内田英治監督。ブラジル出身、元週刊誌記者という略歴を聞けば、若いころからコーヒーを愛飲している印象を受けるが、実は飲みはじめたのは映画界入りした35歳くらいから。愛飲歴は約14年という「浅いキャリア」だというが、今や朝は目覚めのインスタントコーヒーが欠かせないほどコーヒーのとりこに。なぜ、コーヒーを飲みはじめたのか。そして、遅まきながら覚えたコーヒーの味の魅力とは?

Interview

映画製作現場のオフショット映像を見ると、皆さんコーヒーをよく飲んでいる印象がありますが実際はどうなんでしょうか?

内田もちろん、飲んでますよ。現場のスタッフは、めっちゃコーヒーが好きです。特に照明や技術系のスタッフは肉体労働から疲れるのか、好きな人が多いイメージですね。そんな映画撮影の現場には、飲み物やお菓子が置かれた『お茶場』があるのですが、ワンシーンの撮影が終わる度にみんなコーヒーに群がる(笑)。よく飲むので、大きいインスタントコーヒーのボトルが1日1本なくなります。正直なところ、昔はインスタントコーヒーを下に見てたところがあったんですよね。でも、最近の製品はヨイショなしに美味しい。スピーディーに飲めるので、朝は必ずインスタントコーヒーです。撮影現場でもほとんどの場合がインスタントコーヒーなんですよね

かなりコーヒーが好きと伺える様子ですが……。

内田本当に好きです。朝、最初の1杯はアメリカンのブラック。飲まないと目が覚めないですよ。子どものころはコーヒーは嫌いでした。ブラジルはエスプレッソ文化なので母がよく飲んでましたけど、僕は横で見るだけ。週刊誌の記者時代に脳がシャキッと目覚めると思って飲んでいたのは乳酸菌飲料。苦いのが苦手だったから、打ち合わせや取材先でコーヒーを出されたら、砂糖をドバドバ入れて飲むくらい。ちゃんとコーヒーを飲みはじめたのは、映画業界に入った35歳くらいからです

キッカケを教えてください。

内田最初はアイスコーヒーでした。街中で手軽に買えるようになったので、編集スタジオに行く道すがら飲んでみたら美味い、頭がスッキリする。いつも朝が眠かったのに、起きてまずコーヒーを飲むとスッキリする。脚本を書いたり、撮影中のシーンが終わってモニターを見ているときに飲むと、気持ちが落ち着く。そんなことや苦味にもハマったこともあって、そのうちコーヒーを飲むことが習慣になっていきましたね。35歳で味を覚えたわりには、49歳の今やすっかりとりこですよ。消費量が半端ないので、現場でスタッフからは『大丈夫ですか?』と声をかけられ飲みすぎを心配されるほど。脚本を書いているときは、写真のカップで1日5杯、撮影中はもっと飲んでるのは確実ですね

コーヒーを飲んでスッキリは分かりますが、落ち着くというのは、どのような理由からですか?

内田他の飲み物と違うからじゃないですかね。リフレッシュの時間を与えてくれるだけじゃなくて、頭の回転をよくするためのエンジンオイル的な意味合いがあると思っています。クリエイティブ界隈で好きな人が多いのは、そんな理由があるんじゃないかな。だから、アメリカのジム・シャームッシュ監督は映画『コーヒー&シガレッツ』を撮ったのかもしれないです。コーヒーを大好きな気持ちが分かる映画なんですが、そもそも映画とコーヒーは切っても切れない縁がある。例えば、喫茶店のシーンで何を飲ませるかという話になったら、だいたいコーヒー。僕自身が好きだから飲む人間の気持ちが分かるし、飲むような人たちを描きた方がいいし、何より演出しやすい。アメリカは一般的なコーヒー、ブラジルはエスプレッソというように、映画にはその国で愛されるコーヒーがよく登場する映画作りに必要な小道具です。僕の作品でも、ときに登場人物にコーヒーを飲ませる。脚本執筆時は、インスタントコーヒーを入れて、“エンジンオイル”が熱々のうちに飲んで書く。撮影現場では1シーン毎にリフレッシュして落ち着くために、インスタントコーヒーを飲む。これだけ飲んでいるので、もしコーヒーが世界からなくなったら、困っちゃいますね

Afterword

「脚本を書くのが早い方で、取材が終わったら2~3週間で書き上げます。執筆しているときは、インスタントコーヒーを飲みほしてから頭の中にある脚本を一気に書き進めます。ホットは熱いうちに、アイスなら氷入りが好みですね」
「現場では瓶から直接紙コップにインスタントコーヒーを入れて、スプーンでさっと溶かして飲みますね。造語ですが僕は“犬舌”で熱くても平気なので、入れたらグイグイ飲みます。ぬるいのはダメですね。熱々がいいです」

Profile内田英治

ブラジル出身。映画監督
リオデジャネイロで生まれ、10歳で日本に帰国し大分県で少年期を過ごす。雑誌『週刊プレイボーイ』の記者を経て、2004年に『ガチャポン!』で映画監督デビュー。綿密な取材をもとに書き上げるオリジナル脚本にこだわりがあり、海外展開を視野に置いた作品作りを行う。『グレイトフルデッド』(2014年)が海外で注目されたことを契機に国内外で知名度を上げていき、連続ドラマでの活躍の場も広げる。草彅剛主演映画『ミッドナイトスワン』(2020年)が、口コミで人気となり公開3カ月で観客動員数60万人突破。海外公開も決定している。

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